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納棺夫日記とその本木雅広さんの映画「おくりびと」
「おくりびと」はまだ拝見していませんが

ブッダに興味があった私にはまさに直球というか優しくすんなり生死を受け入れるための

ドラマチックというよりも

穏やかな生死の流れをこの本で

青木新門さんは書いてくださった。

「納棺夫日記」

(増補改訂版)

これはすごい。

響く。というと安っぽいがまあ、どんな言葉にしてもこの本とその職業に比べたら安っぽいのだ。

そもそも生に比べ死に携る方々への侮蔑差別はこの世、どこでも激しい。

どんな宗教でもそれが激しいか

というと意外や意外、浄土真宗では親鸞(しんらん)というすごい人がいて

シャカ(ブッダ)の如く弟子をとることもなくグループを作るわけでもない、

いわば自分で自分を知るため生死にまとわりつく苦痛を知るための旅にでた偉大な人物だ。

皆さんはきっとブッダは手塚治虫さんの漫画などでもかなり親しみがあると思う。

でも浄土真宗などというとなんだか小難しいお経が聴こえて

得体の知れない坊さんが拝みにきそうだけれど

親鸞はかなりなアナーキストとして通っているみたいだ。

死というものは皆不浄とされていて

女性の血を含む血液も不浄とされている。

それはいまだに続いている不思議の真実。

もちろん糞尿も不浄とされているが

そういった不浄なはずの死というものを迎えるのは万人なわけで

誰も逃れることはできない。

でも死を味わうためには臨死体験をするか死ぬかしかないものだから寓話や妄想、伝説仮説が生まれる。

私は死を一週間前に迎えた(その時は知る由もなかったが)祖母と面会したが、生きていてまだらぼけた祖母よりずっと美しく、その無欲な笑顔に引き込まれた。

そのようにして人は他人の死と向かい合ったり合わなかったりするんだけれど、

死んだものを綺麗にする一連の作業を施してくれる納棺夫や火葬夫は人間社会的地位が非常に低いと言う。

私は一昨年から何人かの遺体を見たけれど

そのどの顔も穏やかで美しく生きているようだったので

知らない人物の遺体に触れ、美しくしてくれたその方達の仕事がすばらしと常々感じていた。

祖母の葬式のときなど泣きながら笑ってしまうほど綺麗で触りたかったが

遺体が痛みかけてもろくなっているという
衝撃的でも事実を告げられ

ああ、形としてはだめになてってしまうしまうぎりぎりまでこの世にいてくれたんだ、と思った。

自分なら訳も分からないただの死体や、ましてや腐乱死体やばらばら死体を綺麗にしてあげて、、、と思えるか?仕事でも?

でもその生の向こうの方まで見渡せば、人はみんな産まれ死ぬ。

死体がどのようでも、生前その人となりがどうであれ、その人をきちんと火葬(何葬でもよいが)してやろうと思わなければいけないのではないか

とまでこの本を読んで思った。

ブッダはよく人を許す。

許し、というのは非常に大きな力だ。

怒りや憤りや憎しみをすべて超越して許すんだから。

かといって私がこんな文章を書いているから悟ったのかというと全然ちがう。

私は悲しいかな、ちっこい人間である。

だから過去に自殺した命もその本人の「本人にとってのみの美しい死」が許せるか?といったら、

自分に問うたら、実際、許せないでいる。

この納棺夫日記にも記されている、

周りのことを思って、自らをおば捨て山に捨ててくれというおりん婆と

三島由紀夫の、自らの「美しい死」のためだけに遂げられた自決の差

について

私はその死の意味の違いがあまりにもあって、死の尊厳の差も大きい気がしてならなかった。

でも死んでしまうその時、本人たちが見るものは一緒の眺め「悟り」のようなものの気もするのだ。

イギリスではわりと何十年か前まで自殺は重い罪で、死んでからも葬られる場所も違い、葬式なども出せなかったらしい

でも死を実際目前にした瞬間は人間はみんな同じような気がして来たのだ。

金に目がくらんだものでも、無欲だったものでも
傲慢だったものでも、従順だったものでも、

だれでも。

そもそもこの話を書こうと思ったのは私がよく地場や霊魂がわかる、と他人から不思議と言われるから、というのと、実際自殺を考えたことがあるから、というのもある。

自殺の心配は今のところ無いし

わたしにとって霊魂とかそんなものは正直どうでもよくて(私はどちらかというと科学的にとらえたい。が実際できないこともある)

ただ怖くなければそれでいいだけで

お経も知らないし、神様も困ったときだけ出現する程度でいいとおもっていた。

ただこの職業が素晴らしく尊いものなんじゃないか、だって自分にはどう転がっても出来ない。
でも誰かにしてもらう訳で、だのにその大切な職業を知らないなんて、そんなむしのいい話ってないんじゃない?

と感じた。

訳も分からず拝んだり、死人も見ずにお経を読んだり、なのにたたりだとか霊がのりうつったとか

そもそも死んだらその後どうなるかは誰も知らない。

だからみんな仮説で妄想でそれがふくらんで暴力的に人を怖がらせる。

でも死はやっぱり悲しい。

悲しいから、だから死なないでほしい。だけど死んだら安らかな顔を見せたいし、見たい。

だからこそ納棺夫や火葬夫のような、死に一番近い職業こそがとても大変でそしてかけがえがない。

面白いのは著者で納棺夫の本人も、意外にも

実際そんな大変な作業をやりながら徐々に生死と向き合ってゆくその感覚の描写。

その著者の心のうちが、汗が、そしてユーモアまじりの文体が素晴らしい。

私の親友内田ややこちゃんのだんなさん本木雅弘さんがこれを映画にしたと言うのだからみないといけない。

みなさん是非小説と

映画みてみてください。

文春文庫です。






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プロフィール

日暮愛葉 from SeagullScreamingKiss HerKissHer

Author:日暮愛葉 from SeagullScreamingKiss HerKissHer
シングルマザー歴17年、ミュージシャン、ギター、ベース、ヴォーカル、作詞作曲、プロデュース。楽曲提供、作詞、執筆、そしてコラージュアートなどもしています。
10年間国内外で活躍した 
seagull screaming kiss her kiss her を休止後、 
YUKIのsoloシングル、アルバムを手がける。その後も数々のミュージシャンに楽曲提供をしながら
ソロ,LOVES.THE GIRLでライブ、日本、海外ツアーとと活発に活動を続ける。2014年今年メジャーデビューから18周年を迎え
封印していたSeagull Screaming Kiss Her Kiss Herを再始動!
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日暮愛葉18年間の軌跡を辿るオールタイムベスト
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2015.9.9に約15年ぶりのSeagullのオリジナルアルバム[ETERNAL ADOLESCENCE]も発売し精力的にライブ活動中。女子2人バンドTHE GIRLもライブで再始動!
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